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ーー稽古に取り組んでいて、一番心が惹かれていることはなんでしょうか?
全てのことに惹かれています。オリジナル作品ということもあって、皆さんと丁寧に、いろんなことがきっかけとなって紡いで、重なっていって、出来上がっている最中なんです。そして、皆さんがこの作品に向き合われている感じが、ものすごく豊か。本当にいい意味で、全員がフラットに、この物語に集中されているお姿が、すごく居心地が良くて。海宝さんをはじめとするキャストの皆さんの歌う姿や、セリフを話されている声に対して、演出の藤田(俊太郎)さんが、「ここはもうちょっとこうしたらいいかな」と出来上がっているので、それもすごく素敵だなって思いますね。
私もものすごく難しい楽曲にも挑戦させていただきますし、ルイーズというお役も、今までに演じたことのないような女性なので、挑戦と楽しみの両方があります。オリジナル作品ならではの自由の幅が広いといいますか。皆さんと作り上げていく中で、緻密に、ぎゅっと身を凝縮して積み上げていきたいと思っている段階です。
ーー宝塚でもオリジナル作品に取り組まれてきましたが、宝塚出身の方はオリジナル作品を作ることに慣れていらっしゃるのかなと思ったりもするのですが、何が違うのでしょうか。
全然違う感覚でいましたね。やっぱり宝塚時代は、家族以上に一緒にいる同じメンバーで、常に色々な再演作品や、オリジナル作品に向き合ってきました。もちろん、その時の空気感も、演出家の方も、振り付けの方も、音楽の先生も違うと、その都度その都度で、新しいオリジナル作品はあるんですが。
退団して、『二都物語』に続いて2作目ですが、『二都物語』は再演でしたが、やはり新鮮に取り組ませていただきました。今回はゼロからイチを作るオリジナル作品で、初めましての方々とご一緒しています。でもどこか初めましての感覚はないので、とても居心地が良く取り組めています。自分が乗り越えなければいけない壁はたくさんあるのですが。
変な焦りとかではなくて、この作品とこのお役をお客様にお見せするまでに、しっかり身の詰まったものに出来上がらせたいなと、今はどう出来上がらせていこうかなというワクワク感が強いですね。

ーーやっぱり新しい方と作るというところに、違いがあるんでしょうか。
そうですね。多分、自分自身も宝塚時代と変わっている部分があるので。
ーー具体的にはどんなところが変わっているんですか?
豊かになったなと思います。今はちゃんと自分が重きに起きたいところが明確になっています。
例えば、自分のここが技量が足りてないから、こう思われているかなと、ただ不安になるのではなくて、この技量が足りてないから、どんどん聞いていって、掴んでいって、お芝居が変わっていく中で、これをきっかけにしようと。焦って全部のところから引っ張り出そうとしているというよりは、今は落ち着いて、一個一個ちゃんと丁寧に見えていて、向き合えている感覚があります。宝塚時代は若かったですし、ひたすらに何が何だかわからない状態で走っていた部分は少々ありましたから。
ですから、走り方や向き合い方が変わったなと思います。また別の形の向き合い方になっているので、今は今で居心地がいいです。弱い自分とか、できない自分が、ストレスにならなくなりました。
ミュージカル『ISSA in Paris』