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「走り方が変わった」──宝塚退団後の潤花が挑むミュージカル『ISSA in Paris』

「走り方が変わった」──宝塚退団後の潤花が挑むミュージカル『ISSA in Paris』

ーーそれを認めていらっしゃるんですね。

さらに認められるようになりましたし、ルイーズの役がそうだから影響を受けているところもあるかもしれません。皆さんのことを信頼して居心地がいいので、もちろんいい緊張感はありますが、そういった意味で違うかなと思います。

ーー台本を読ませていただきましたが、ルイーズは人の心をふっとさらうのが上手というか、すごい方ですよね。

最初に台本を読んだ時に、海宝さんともお話させていただいたんですが、ルイーズはびっくりするような行動をするんですよね。海人からすると、ルイーズの距離の詰め方にもびっくりすると思うんですよ。お客様もそう感じると思います。
でもそれはルイーズの絹子さんから託された思いがあるから、海人に対してものすごく情と想いをもって最初からぶつかっていくと思うんです。
ルイーズがどれだけの思いでフランス、パリの日系人として生きてきているか。そして、海人と出会う頃には、自分が不当だなと思うことは、ちゃんと口にして行動するようになっているルイーズの像があるゆえに、海人の母・絹子さんとの出会いや、小林一茶さんに対しての思いが、強いんだと思うんです。
だからこそ、絹子さんの真実や、絹子さんが小林一茶さんを通して、海人に愛情を注げる。その絹子さんの心情に、ルイーズが一番惹かれているんです。海人に絹子さんの思いを届けたいという思いは、多分誰よりも強くて、だからこそ、絹子さんの生き様を、見られなかった海人に見てほしいという思いが、ものすごく強いんじゃないかなと、今の段階では思っています。
だからこそ、ああいう行動になりますし、丁寧に海人に向き合っているし、自分の生活や重きを置いていることを素直にまっすぐに伝えるので、弱いからこそ強い女性だなと感じます。

ーー海宝さんとご一緒にお芝居されていて、いかがですか?

これまでも舞台を拝見させていただきましたが、ものすごく心が動かされますよね。いざ目を合わせて本当に言葉を交わすと、はじめての感覚だなと感じています。海宝さんの、お役に対して言葉に乗せる思いに重厚感があるんです。何気ない会話でもふっとその世界に行けるような。
だから、ここでこう行きたいと自分で決めてしまうのではなくて、一旦フラットに、海宝さんと動いたものの方が魅力的だったり、大切にしたいものだなと思っています。まだまだこれからお稽古していって、たくさんいろんなものをいただいて、私もお渡しできるように積み上げていきたいと思っています。

ーーふたつの時代が行き交う、独特の世界観になるのかなと想像しているんですが、ビジュアル面や音楽など、お客様にお伝えしておきたいことなどをお聞かせください。

藤田さんもおっしゃっていたんですが、お衣装、お化粧、照明、舞台セットなど、スタッフの皆さんのお力が最大限に満たされると思います。自分は役を積み上げていきますが、舞台に行ってからもまた変わるんだろうな、いろんな感情が動くんだろうなと思っています。
そういうものに助けていただきながら、お客様がいてくださる舞台で、さらに新たなものになるんだという楽しみがあります。このミュージカル作品は、ファンタジーですが、どこかすごく真実味があります。ルイーズが発する言葉ですが、事実と真実は、人の感じ方でどうにでもなれると。その魅力が、この作品にものすごく詰まっていると思うので、皆様がどうやって受け取っていただけるか、私たちも楽しみにしています。劇場でお待ちしております。

作品情報

ミュージカル『ISSA in Paris』

<strong>ミュージカル『ISSA in Paris』</strong>

●あらすじ

現代の東京に住む、シンガーソングライターISSAこと海人。
海人は突然の母親の死から立ち直れず、呆然自失になっていた。
そんな中、命の儚さをうたった小林一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」の句が脳裏に浮かぶ。
また、海人の母は、一茶には消息不明とされる「空白の10年」があり、その期間、鎖国の日本をひそかに抜け出してパリへ行っていたという仮説をたてていた。
海人は天才俳人が日本で小林一茶と名乗るまでの「空白の10年」に一体何があったのかを突き止めるため、そして自分自身が前に進むためにパリへ旅立つことを決める。海人はパリに行き、何を得るのか。
そして、小林一茶の10年には何があったのか。2人の青年が時空を超え、パリで出会う、ファンタジー・ミュージカル。

●キャスト・スタッフ

出演:海宝直人、岡宮来夢、潤花、豊原江理佳、中河内雅貴/染谷洸太(ダブルキャスト)、彩吹真央/藤咲みどり(ダブルキャスト)、内田未来、阿部裕 ほか

原案・作詞・作曲:モーリー・イェストン
脚本・訳詞:高橋知伽江
演出:藤田俊太郎


●公演情報

【東京公演】日生劇場
2026年1月10日(土)〜1月30日(金)
【大阪公演】梅田芸術劇場 メインホール
2026年2月7日(土)〜2月15日(日)
【愛知公演】御園座
2026年2月21日(土)〜2月25日(水)

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