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ーー宝塚の先輩方が演じられた役を彩風さんも務められています。マリア役の真琴つばささん、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』のデロリス役は、瀬奈じゅんさん、蘭寿とむさん、朝夏まなとさん、彩風さんと繋がれてきて、ショースターの系譜だなと思うんですが、これらの役に求められるものはご自身ではどう思いますか?
自分ではあんまりそんな風に思ったことはなかったですし、『シスター・アクト』でいうとクミさん(森公美子)や、今までの方を意識しないようにというか、あえて映像も全然見ずに挑みました。皆さんそれぞれに魅力があって、宝塚出身ということだけは共通していますが、色も何もかも全然違うと思うので、“誰々さんが演じた役”というのを自分が意識することはあまりないかなと思います。

ーー逆に何を求められてるだろうなとか分析したりしますか?
それもないですね。もし私の情報を知ろうと思ったら、宝塚でやってきたことと、外に出てからは今作が3作品目ですので、『シスター・アクト』や今からやるものしかないと思うので、いい意味でそこを裏切りたいというか。「本当にこの人があの人だったの?」と思ってもらえるような役者になりたいので。まさに松下さんが体現されてるように思うんです。
ーー見事にいろんな役をされていますものね。
いろんな幅広い役をされていて、こんな役も似合うんだ!と。どんなふうに演じるんだろうと思っていたら、想像を遥かに超えた舞台をお届けされていて、本当に尊敬できる素敵な方なので、私もそうありたいなと思います。
ーー退団後の作品もバラエティーに富んでいますよね。いろんなオファーが来たときに、ご出演したいと思うポイントってどんなところにあるんですか。
あまり深いことは考えていないです。ただ自分が出たいと思うかどうか、この役に挑戦したいと思うかどうかですね。『THE ALUCARD SHOW』は、まず作品が単純に面白そうだと思いましたし、挑戦したことがないお役になるだろうなと思いました。
わからないことに飛び込んで体験したり、できないことに挑んでできるようになったときの快感って、やっぱりすごいじゃないですか。芸事に向き合う中で、できるようになるはい。大ファンだった、上手くなるというところや、そこにかける時間が大好きなんですよ。お稽古とか。
ーーできないものができるようになる、新しい何かを手にするみたいな。
そこにまた挑戦させてもらえるのかなと思うと、本当に単純に嬉しいですし、やりたいなと思いました。
ーー自分が出会ったことのないものが来ると、よりワクワクするんですね。
そうですね。

ーー“ALUCARD(アルカード)”は“DRACULA(ドラキュラ)”を逆にしたものです。ドラキュラやヴァンパイアをモチーフにした作品は数多くありますが、印象に残ってるものは何かありますか?
一番に思い浮かぶのは、『薔薇の封印』です……。
ーーああ!『薔薇の封印』、紫吹淳さんの退団公演でしたね。
はい。大ファンだった彩輝(なお)さんも出ていらしたんですよ。
ーー生で舞台をご覧になりましたか?
はい、生で観ました。多分ヴァンパイア作品で最初に観たのはこの作品だと思います。
ーーホラー系は苦手とおっしゃっていましたが、作品の世界観はどうでしたか?
宝塚はホラーにならないから大丈夫です(笑)。
ーーホラーのどういうところが苦手なんですか?
本当に全部ダメなんですよ。サスペンスなどでも、これから悪いことが起こると思ったら、チャンネルを変えちゃうんです……(苦笑)。もう耐えられない……。人の裏切りにも耐えられなくて。だから逆に、あらすじを先に読んでから観たりします。ネタバレを読んでから観たりとか。
ーー耐えるために?
そうです。そういう怖いシーンがある作品は、この先に何が起こるのか、どういうものが待ち受けているか、ちゃんと確認してから観ます(笑)。
ーーこの作品は怖くはないとは思うんですが。
そうですね、大丈夫です。リアルな血の演出や効果音が苦手なんです。
『THE ALUCARD SHOW』