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――次は『二人だけの戦場』ですね。こちらも素晴らしい作品でしたね。
正塚(晴彦)先生の演出が好きなことが大前提にあるのですが、やはり作品が好きです。毎日こんなにも感情をガンガン使って演じて、すごくお芝居を勉強した時間だったなって。宝塚は歌劇なので、歌ったりするのがメインになりがちですが、私が演じたライラは、歌も全然なくて。今まで歌う役が多かった分、あの当時すごく挑戦でした。(歌がなくて)どうやって見せていこうと考えた時に、やはりお芝居だなと思って、そこを稽古中から丁寧に積み重ねていった記憶があります。思い出深い作品なので、きっと観てくださる方も、ぐっと心で感じていただけるんじゃないかなと信じて、選ばせていただきました。
484961 『二人だけの戦場(’23年花組・梅田芸術劇場)』(c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/484961/
――柚香さんとのお芝居もすごく印象に残っています。正塚先生の作品らしいリアルなセリフで、阿吽の会話の呼吸というか、相槌が多かったり。お芝居を構築する上で、柚香さんと大切に作られたことなど伺えることはありますか?
「このセリフをこう言おう」とは全く言っていなかった気がして、とにかくキャッチボールなので、嘘がないように。どの芝居もそうですが、こうやってセリフだけで見せていく作品は、特に心を大切にと。だから、当時も毎日公演していて、結構日替わりになっていた気がするんですよね。今日はここで涙が出てくるんだとか、ここでこういう感情になるんだというのがすごく楽しくて。嘘がないように相手に届けるというのは、柚香さんも意識してくださっていましたし、私もそれに応えて演じていたかなと思いますね。
――この作品は、初演が一路真輝さんの主演作品で、一路さんとも同じ事務所ですね。
本当ですね。そういう意味では、ご縁があるんですね。
――当時、一路さんも観に来られていましたよね。
安蘭(けい)さんとおふたりで来てくださいました。
――その後、一路さんとお話されたりしましたか?
まぁさま(朝夏まなと)が主演された『モダン・ミリー』を観にいった時に、一路さんも出ていらっしゃって、楽屋でちょっとご挨拶させていただいた時に、「あ、ライラ!」と言ってくださって、嬉しかったのを覚えています。結構時間も経っていましたし、全然身なりも違いましたが、覚えてくださっていたんだって、すごく嬉しかったです。
――過去の名作ですから、ファンの皆様も「やってくださるんだ」という驚きと喜びも多かったかと思います。
作品のファンの方もやはりいらっしゃるんですよね。「うん、知っている。あれをやるの!」というお声もたくさん頂きました。
――今の時代に見ると、作品に描かれていることも、争いみたいなところを含めて深く刺さりますね。
平和が一番だなって本当に思います。先日演じさせていただいた『1789-バスティーユの恋人たち-』もそうですが、いろんな血を舞台上で流したり、戦場や革命を目の当たりにしてきたんですが、そのたびに今置かれている状況に感謝しますし、その当時の方々にも改めて感謝します。とにかく平和な世界になればいいなと祈るばかりなので……。
それは大きな戦争だけではなくて、普通に友達や家族、知り合いの方とかにも、そうやって愛をもって思いやって、ちゃんと接しなければと、当たり前のことも考えさせられるなと毎回思います。この『二人だけの戦場』も、そういう小さな当たり前の幸せみたいなものが尊く、ありがたく思えるきっかけになったらと思います。
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ミュージカル『マリー・キュリー』
●あらすじ
19世紀末、マリーは、大学進学のためパリ行きの列車に乗っていた。そこで出会ったアンヌと希望に胸を躍らせ、当時、少なかった女性科学者として、研究者のピエール・キュリーと共に新しい元素ラジウムを発見し、ノーベル賞を受賞する。ところが、ミステリアスな男・ルーベンが経営するラジウム工場では、体調を崩す工員が出てきて…。
●キャスト・スタッフ
出演:
昆 夏美/星風まどか(Wキャスト)、松下優也/葛山信吾(Wキャスト)、鈴木瑛美子/石田ニコル(Wキャスト)、水田航生/雷太(Wキャスト)
能條愛未、可知寛子、清水彩花、石川新太、坂元宏旬、藤浦功一、山口将太朗、石井 咲、石井亜早実、飯田汐音(Swing)
脚本:チョン・セウン
作曲:チェ・ジョンユン
演出:鈴木裕美
翻訳・訳詞:高橋亜子
●公演情報
【東京公演】天王洲 銀河劇場
2025年10月25日(土)~11月9日(日)
【大阪公演】梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2025年11月28日(金)~11月30日(日)
ヘアメイク:菊地由美子
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