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朝月希和が喜劇に挑戦!『歌喜劇/〜蘇る市場三郎 冥土の恋〜』でみせる“新たな顔”:インタビュー前編

朝月希和が喜劇に挑戦!『歌喜劇/〜蘇る市場三郎 冥土の恋〜』でみせる“新たな顔”:インタビュー前編

――退団後、初めてのコメディですね。

そうなんです。結構重い作品が多かったので。

――朝月さんの佇まいから、そういう役柄が多かったと思いますが、在団中で言うとすぐに思い浮かぶのは『CITY HUNTER』です。あの時はどういう気持ちで取り組んでいましたか?

『CITY HUNTER』は漫画が原作で、すごく人気だったじゃないですか。ですので、まずはフォルムや印象的な動きですね。私だったら、槇村香役で、100トンハンマーを持っていたので、まずそのハンマーで殴る時のビジュアルというのがすごく印象的で頭にあったのですが、それをそのまま再現したいというところから始めていきました。それが大きかったですね。

――確かにあの香役は足先の角度まで完璧だと、原作ファンに言われていましたね。

嬉しいです、ありがとうございます。

――台本を読ませていただいたのですが、この作品にはノリボケみたいなものがあって、また新たな挑戦かと思うのですが、いかがですか?

演出の河原雅彦さんにもおっしゃっていただいたのですが、皆さんがワタワタしている中で、私が演じる青蓮は「そこに混じりすぎない」と言われました。突然皆さんが冥土に来てどうしようと焦っている時も、青蓮はそこまで焦らなくて、全部を受け入れられるくらいの大きな心を持っていて、そのちょっと浮いているみたいな部分が、いい意味でこの作品らしさにつながっていけばいいなという役作りをしていきたいです。

――その青蓮の役作りにおいて、キーにしていることなど伺ってもいいことはありますか?

まず、このビジュアル撮影の前も、僧侶ってどういう雰囲気だろうという、ぽわっとしたイメージしかなかったんです。お話の中に精進料理とかも出てくるのですが、(宝塚在団中に)京都に行った際に、僧侶の方を観察したことってなかったなと思ったんです。東京で京都の精進料理を食べられるところがあるので、このビジュアル撮影の前に一回体感しておこうと食べに行ったんです。

最近の言葉で言うと「整う」ではないのですが(笑)、そういう落ち着いて、ふっと落ちるものとか、時間の流れがすごくゆっくりに感じたりして。それがすごくいやな感じではなくて、あっという間に「ああ、時間が経っちゃったね」と感じました。

そして、どんな方も「ようこそ」と迎え入れてくださるお心が、まず役作りの根底としてなければいけないんだなということが、すごく分かりました。どんな方も受け入れて、人とのご縁を大切にする感謝の気持ちを自分の根本の中に持って、このお役に挑もうと思っています。そこが一番最初です。

――今、内面的な部分をお聞きしたのですが、このビジュアルについてはいかがでしょうか。

剃髪なので、自分でもすごくドキドキしているのですが、皆さまに違和感なく受け入れられる、僧侶の方も、芸妓さんや舞妓さんとは違う所作の美しさだったりがあると思うんです。やっぱり御仏さまに、という芯の通ったものがあると思いますので、剃髪になっても違和感がない佇まいというのは、自分の中でしっかり作っていきたいなと思っています。

――普段は白い頭巾を被っていらっしゃいますが、その姿をご自身でご覧になって、どう思いましたか?

ビジュアル撮影の時に初めて頭巾も被って、装いもさせていただいたのですが、不思議とすごく心穏やかになるんです。ですので、やっぱりお召し物は大切だなと感じました。

――外見と内面とを総合して、今の時点で結構ですので、青蓮はどういう女性だと思っていますか?

今、私が感じているのが、僧侶としての心得というものが根本にある中で、いい意味で不器用にまっすぐ、「私はこれです」と決めたら曲げないでいくという、不自然なくらいまっすぐなところが、『市場三郎』の世界観に寄り添っていくというか。

この作品には悪い人は出てこないじゃないですか。みんないい人で、だからこそ、それがちぐはぐで面白いみたいな部分の魅力も感じているので、青蓮もまっすぐにいく中で、ちょっと皆さんと嚙み合わないというところがクスっと笑えて、この作品に寄り添っていけたらいいなと思っています。でも根本には女性らしさが見え隠れするという部分も大切に、作っていきたいなと思っています。

作品情報

『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』

<strong>『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』</strong>

●あらすじ

毎度毎度恋に破れ、つかみかけた幸せを逃し続けている市場三郎。
相変わらず厳しい環境の三田運送会社で働いている。

7年ぶりの慰安旅行、行先は京都大阪関西ツアー。

行く先々で実らぬ恋を経験してきたが早速京都では懲りずに舞妓はんに声をかけたり。
そして三郎は精進料理を食べに訪れた「青福寺」で美しい僧侶・青蓮と出会う。
良い雰囲気になるものの、次の観光地へ行くため名残惜しそうに別れる二人。

次に訪れたのは大阪・通天閣。
そしてうっかりが過ぎる事故のため、三郎がたどり着いたのは「あの世・黄泉の国」。
するとそこにはあの美しい僧侶・青蓮もいて……。

温泉宿、グアムと続き、今回の舞台は冥土?!
今度こそ、三郎の恋は実るのか……!

●キャスト・スタッフ

出演:濵田崇裕 朝月希和 笠松はる 大堀こういち 玉置孝匡 高木稟 前田悟 山岸門人 シューレスジョー 松之木天辺
脚本:福田転球
演出:河原雅彦


●公演情報

【東京公演】東京グローブ座
2025年6月30日(月)~7月27日(日)
【京都公演】京都劇場
2025年8月1日(金)〜8月10日(日)

ヘアメイク:西川直子

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